扶養内主婦が開業届を出すまで
突然ですが…
タイトルにあるように、開業届を出すことにしました。
現在、下記の様々な理由から、夫の扶養内で、クラウドソーシングを使った在宅ワークをしています。
・転勤族で、定職につきづらい
・発達障害児をもつため、現在(今後も)定時の仕事が難しい可能性が高い
(預かりが困難、学校への送迎が必要など)
・実父が要介護5認定になった
クラウドソーシングサービスは、大手2社に登録しています。
営業・医療事務経験のみの私ですが、上記のサイトでスマホ・ノートPC一台でできる仕事がたくさんあります。
収入自体はスズメの涙。。
ただ、「在宅ワークだ!」と張り切ってはいても、子供の送迎や家事・介護でまとまった作業時間がとれるわけではありません。
そのため、月の収入はほんの少し。。
それでも、子育て以外で”自分で積み上げられる実績”があることは、とても嬉しいことです。
少ない収入なのに、わざわざ開業届を出すメリットってある?
今後はもっと自分のできる仕事を増やしたい、と考える一方で、開業届を出して個人事業主になることは、もっと先のことと思っていました。
それが、なぜ今開業届を出すことにしたのか?
扶養内の主婦がわざわざ開業届を出すメリットはあるのか?書いていきたいと思います。
転勤・子供の発達・介護など、
「どうしても外に働きに出ることが難しい立場で、それでも子育てしながら働きたい!」と考える方のお役に立てれば嬉しいです。
主婦が開業届を出すメリット
一般的な開業届のメリット
税制面などで、フリーランスが開業届を出すメリットは下記と言われています。
- 青色申告により「事業所得」から最大65万円を控除できる
- 青色申告により家族への給与を「経費」にできる
- 青色申告により赤字を「3年繰り越し」できる
- 「屋号付き銀行口座」を開設できる
- 小規模企業共済に入れる
- 就業の証明になる
主婦にとっては馴染みのない言葉ばかりですが、要は最大のメリット=「税金の負担が減る」ことです。
2020年以降、年48万円以上の所得がある場合には、翌年2-3月に確定申告を行う義務があります。
開業届・青色申告承認申請書を出すことで、確定申告の際に、税金が大幅におトクになる青色申告ができるという利点があるということです。
主婦目線でのメリット
次に、子育て主婦目線でのメリットですが、私の個人的見解は下記です。
・保育園、登録制の預かり保育に申請可能
・公に認められた肩書が手に入る
保育園や登録制の預かり保育の申請には、会社員の場合「就業証明書」が必要になりますが、
自営業者の場合、「開業届」が「就業証明書」に代わることが多いです。
自治体の加点方法や待機児童の数にもよりますが、開業届でも入園資格を得られる可能性が高いです。
登録制預かり保育の申請に!
我が家の次女も来年度から区立幼稚園に入園予定です。
開業届を提出して、登録制預かり保育の申請だけでも挑戦してみようと思ったのが、今回開業届を出そうと思ったきっかけでした。
(支援が必要な子供の利用がどのあたりまで可能になるかは、要確認事項なので、入園面談の際に聞いてみたいと思っています。)
社会的な肩書
子育てや主婦の仕事だけをしていると、幸せを感じる反面、自分の中のものがどんどん減っていく感覚になることがあります。
年を経るごとに、子供は大きくなり、快適な暮らしに近づいている感覚はあるけれど、自分にも何か残したい。積み上げたい。
そんな時に、開業届を出したことで(収入はまだないにしろ)、社会的な肩書があるというだけで、とても居心地の良さのようなものを感じましたし、子育てにもやる気がでました。
私と同じように悶々とした気持ちでいる方は、在宅での開業も考えてみるのも良いのではないでしょうか。考えるだけはタダですから^^
デメリット
一方で、開業届を出すことでのデメリットもあります。
- 扶養に入れなくなる可能性がある
- 提出タイミングによっては失業給付を受けられない
- 毎年の確定申告が必要
扶養内の主婦の場合は、要注意
会社員の扶養家族になっている場合、健康保険組合の規定で個人事業主は扶養に入れないとする会社もあります。
これについては、夫の会社に”扶養内家族の開業届提出が問題ないか”の確認が必要になります。
私も夫の会社の人事部に確認してもらい、問題なしという回答で、開業届控のコピー提出を依頼されただけでした。
また、失業保険の受給中の方や、受給予定の方は、開業のタイミングによっては給付を受けられない可能性かあります。
その他、扶養内開業に関するデメリットに関しては、コチラが分かりやすかったです。
フリーランスのお金・税金に関する本。楽しく理解ができます。
実際の開業届作成は、freee開業の質問に答えていくだけで、10分ほどで書類作成できました。
別の記事で、freee開業を使用した開業届の提出方法についても書きたいと思います。