こちらの本を読み終わりました
ソロバン式暗算アプリ、「そろタッチ」を運営する会社の代表が書かれた本です。
そろタッチ開発における、試行錯誤や、アプリの特徴が数多く書かれていました。
一般のママに過ぎなかった著者が、
どのようにしてソロバン教育の世界にのめり込んでいったのか、
そしてそれにかける熱意が手に取るようにわかりました。
そろタッチの特徴
世界標準の”両手式”ソロバン
私自身はソロバンを習ったことはないですが、
小さな頃、母が頭の中でソロバンをはじいて計算している様子をよく見かけました。
日本では昔から馴染みのあるソロバンですが、実は日本だけでなく、世界各国でも親しまれています。
日本のソロバン人口は60万人にすぎませんが、世界ではなんと1,000万人超だとのこと。
日本式と世界式の違いとしては、日本式は片手で珠を弾く「片手式」ですが、
世界では両手を使う「両手式ソロバン」が主流だそうです。
世界が「両手式」を採用しているのは、
両手式の方が圧倒的に早く珠を弾くことができるというメリットがある。
そして、両手で珠をイメージして暗算することで、右脳開発にも優れていると考えられているからだそうです。
ソロバンに頼らない暗算力を鍛える(5-8歳は適齢期)
世界で主流となっているソロバンは、
両手式で計算し、その上でソロバンという具体物を離れて、
頭のなかで珠をはじいて計算する「暗算」にスムーズに進めるように、カリキュラムが組まれています。
日本の従来の方式では、ソロバン実物での練習をひたすら積み、
”ある程度珠をはじけるようになってから”、暗算してみよう、となるそうです。
その方法では、スムーズに暗算できるようになる子は一部にとどまり、
いつまでたっても暗算できない子が多いとのこと。
「そろタッチ」では、”早期から”暗算に重点を置くことが特徴で、
「日本式」から、世界標準のやり方を取り入れていると言えます。
また、そろタッチでは、ソロバンの珠をイメージした暗算方法は、
学ぶタイミングが大切としていて、5-8歳を適齢期とし、トレーニングを行っているそうです。
なぜかというと、ひっ算での計算に慣れていると、珠をイメージするのに邪魔になってしまうということ。
そのため、学校で本格的に算数を習い始める前にはじめるのがベストとのことです。
iPadを利用しているという点。
従来と違い、現在ではiPadを活用した学習が可能になっています。
これにより、
個人の学習記録、間違った問題の傾向探し、
苦手な問題を適時組み合わせて弱点を強化するなどができます。
一方で、効果音やキャラクター、ミッション設定など、
子供がゲーム感覚で楽しめるような工夫がたくさんちりばめられていることも、
アプリ教材ならではの良さだと感じます。
アクティブラーニング 主体的に学ぶために
筆者はそろタッチの計算力を通じて、子供の自信や、アクティブラーニング(主体的学び)にもつながっていくと考えています。
そのため、そろタッチには子供が主体的・自主的に学ぶ仕掛けが数多くされています。
単調な計算や暗算トレーニングでやりたくない気分の時や、
難しい分野に入ってうまく進まない時にも、子供の気持ちを少しでもアゲてくれるような
仕掛けが、アプリ内に数多くあるそうです。
こちらの本を読んでいると、子供がいかに”自主的に””毎日”やりたくなる仕組み作りに追力されているかがわかります。
それは、ランキング形式であったり、ゲーム性であったり、子供心をくすぐる演出であったり。
教室に通うお子さん達や、傍で支える親たちのリアクションから、
試行錯誤でアプリの改良をしていると感じられますし、
それがリアルタイムで実現できる点が、タブレット学習の良い点でもあるとも感じました。
ソロバンだけではない、本気で子供に向き合う大切さ。
この本を読んで、子供の自主性を信じて、大人が本気で環境作りや仕組み作りをしてあげることの大切さを再認識しました。
これは、そろタッチ関係なく、子育て、特に小さい子供と親の関わりには、最も大切なことだと思います。
来月からそろタッチを体験し、機会があればお教室の見学や体験などもしていきたいと思います!